【この記事の目次】

1.体の中の境界線はどこ?

2.筋骨格の解剖学上の境界線

3.意外に広い肩の筋肉の範囲

4.肩こりを楽にするなら全身施術

肩こり筋は範囲が広く全身整体が効果高い

<体の中の境界線はどこ?>

「肩」「背中」「腰」など、人間の体にはその場所を表す言葉があります。

肩は肩のあたり、背中は背中のあたり、腰は腰のあたりですよね。

「肩がどこか分からない」という方は一人もいません。

では、肩はどこからどこまでで、背中はどこからどこまででしょうか。

普通は誰も答えられません。

私がお答えするなら、筋肉的にはここからここまで、とか、骨格的には・・・という答えになります。

この 境界線、実はかなりあいまいです。

<筋骨格の解剖学上の境界線>

例えば「肩が痛い」という方がいらしたとして、私が施術前に実際に痛い場所をお聞きするわけです。

「どの辺が痛いですか?」「肩が最近痛くて」「どのあたりですか?」と指さしていただきます。

ところが、肩と言っても人それぞれ認識している「肩の範囲」が違います。

肩甲骨の内側の下の方を指して「肩」という方もいれば、肩関節のてっぺんあたりを指して「肩」という方もおられるわけです。

これ、背中も腰も同じことが言えます。

なんでこんなことが起きると思いますか?

それは「肩はここからここまでが肩、背中はここからここまで、いや、ここの線からは腰ですよ!」

のような、ハッキリとした境界線が、筋骨格の解剖学にないからです。

言葉では肩や背中や腰など、ある程度それぞれの境界線がありますが、実際の体には、そんな境界線はないのです。

宇宙飛行士が、地球に帰還したときに聞く話に、こんなのがありますよね。

「引いたはずの国と国との境界線でよく衝突しあっていますが、宇宙から見れば、そんなものは存在しなかった」

まーこれは余談ですが、人間の体も同じです。肩も背中も腰も区切られていません。

<意外に広い肩の筋肉の範囲>

そんな話で終われないので、ちゃんと区切ります。

「肩」の範囲は、「肩あたりを通過している筋肉」「肩あたりを動かしたり支えたりする筋肉」ということになります。

・骨盤の方から、背中を通過して後頭部についている筋肉

・背骨から肩あたりを通過して腕についている筋肉

・肩あたりから後頭部についている筋肉

結局、上半身全部ということに気づかれましたか?背中や腰も同じ発想です。

<肩こりを楽にするなら全身施術>

つまり「肩こりを楽にしたい」時は、これらを全部ほぐさないと、意味がないのです。

肩あたりをほぐして、おしまいだと、肩に関連する筋肉の半分くらいしか施術したことにならないわけです。

私が開業する前の昔話になるのですが、「部分ほぐしがメインの整体」「本格的な全身ほぐしの整体」を掛け持ちで働いていました。

1週間の中で、両方行き来して施術している生活を半年以上続けていくうちに、体のほぐれ方や患者さまの施術後の反応に明らかに大きな差があることに、気が付くようになりました。

今では、全身をほぐすのが当たり前ですが、貴重な経験をさせていただいたと感謝しています。

もちろん、時間がないけど少しでも楽になりたい、という方には、クイック整体もやはり必要だと思います。

 

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