2022
9/27
あお向けで眠れない方は、肩~背中~腰の疲労がかなり溜まっているか、骨格の歪みが強い方です。
そういうお体の状態の方が、平らな寝具の上に、接地面積が大きい背中を密着させようとするので、脱力やリラックスがしにくく、苦しくなります。中には仰向けで寝ると「呼吸が苦しい感じがする」という方もたまにおられます。
「私はどうだろう?」という方は、簡単なセルフチェック方法があります。
フローリングや絨毯など硬めの床で仰向けに寝ます。足も真っすぐ伸ばし5分間、肩や背中や腰が苦しく感じたり、不快な感覚があれば、可能性大です。
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<入眠から仰向け寝で平気でぐっすり眠れる人>
こういう方は、色々寝返りもできどの姿勢でも深い睡眠がとれます。そのため、比較的疲れをリセットしやすい傾向があります。「体調が安定しやすい」「風邪引きにくい」「朝スッキリ目が覚める」「昼間の集中力を発揮しやすい」などメリットが色々あります。
<別に仰向けで眠れるけど疲れは結構あるという人>
色々その方により生活習慣の違いはありますが、この仰向け寝に特化していいますと、特に自覚する痛みもなく仰向け寝ができていても、無意識に緊張していたら睡眠の質は明らかに低下します。
緊張や歪みがある→寝具との親和性が弱くなる→リラックス度が低下→脳に信号がく→副交感神経が働きにくくなる→「夜中に目を覚ましやすい」「朝目覚めが悪い」「年中寝不足」という現象が起きます。それが長期になると、常に慢性疲労となり健康面のダメージも大きくなります。
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このような方は、当院でもよくお見かけいたします。先日来院されたK様(40代男性)もそうでした。仰向けがなんか寝づらいので、右下寝で寝ていてばかりいたところ、右肩が四十肩のように痛くなってしまいました。まだ40肩なりかけで、炎症もなく肩関節や肩甲骨がこわばって可動域が悪くなっていただけでしたので、関連筋肉をほぐしすべて緩めていく施術を続けると、肩をほぼ全方向動かせるまでになりました。
こういうある意味「二次災害」のようなこともあります。そういう方には、肩の施術は必須ですが、実は仰向けでも普通に眠れるように施術してあげることが、根本から改善することになります。結局全身の施術は必要なのですが、どうしてもここのポイントだけは!というのは、やはり首~肩~背中~腰までの背骨周辺の筋肉です。
初めて来院された方に、よく施術中実感していただくことがあります。それは、うつぶせの施術が終わり、ベッドで仰向けになって頂いた時の背中の感触です。私からお話をしなくても「うわーすごく楽になりました」と感想を述べてくれる方もおられます。
それは、今まで「仰向け寝がしんどい」ことに気づいていない方でも、仰向けになった途端、その違いがハッキリわかるからです。
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健康法としての考え方の優先順位をまとめてみました。今ご自身がどこに該当するかは健康の自己管理で大切です。寝返りをしたりする点などは今回省きましたが、総合的にセルフチェックする指標にお役立てくださいね。
1、どんな姿勢でもなかなか眠れない日がある
自律神経のバランスが悪いか体の不調が強いか、またはその両方です。なるべく早く整体でのケアをオススメします。
2、変な姿勢になることはあるし、睡眠の質は多少低い気がするが、とりあえず眠れる
あお向けでもうつぶせ寝でも、眠れないと健康に大きなダメージがあるため。
3、変な姿勢になることはあるが、質の高い睡眠がしっかりとれている自覚がある
睡眠がとれるのなら、できれば質の高い睡眠がいいに越したことはない。
4、仰向けでも質の高い睡眠がしっかりとれること
自律神経、筋肉、骨格どれにも優しい寝方がベストです。
※うつぶせ寝は、首のねじれ具合にもよりますが、長時間ですと脳への血流に影響があるのと、やはり首やと肩の筋肉に不調が出やすいので、当院では推奨していません。
当院では、枕の上手な使い方、正しい寝方のコツ、入眠がスムーズにいく方法などもレクチャーしております。気軽にご相談ください。