【この記事の目次】
１．そもそも四十肩と五十肩の違いって？
２．フェイク五十肩って？
３．フェイク五十肩の施術方法
４．五十肩はどこに行けばいいの？
＜四十肩と五十肩って何が違うの？＞
「四十肩」とか「五十肩」とよく言いますが、これは俗称です。
正式な名前ではなく、世間一般でよく使われる愛称のようなものなのです。
例えば、40歳になったばかりの方に「五十肩ですね」と言うと失礼な話になりますよね。
発症する年齢によりだいたいで呼んでいるだけです。
60代、70代でも同じ症状になる方が普通におられますが、「五十肩」を飛び越えて「四十肩」とは呼ぶのは無理があるので、「五十肩」が最も一般的に使われている俗称かもしれません。（以降、五十肩で統一）
＜フェイク五十肩って？＞
四十肩、五十肩には、フェイクというものがあります。
つまりニセモノの四十肩、五十肩です。
フェイク五十肩というのは、「ホンモノ」の五十肩に見える「ニセモノ」という意味です。
これだけだと全然わかりませんよね。
ご説明いたしますね。
五十肩は、正式な言い方は「肩関節周囲炎」です。
つまり、肩の関節あたりが炎症を起こしていて痛いということです。
痛みの原因が炎症であり、熱を持っているということです。
ホンモノ五十肩は、これに当たります。
フェイク（ニセモノ）は、「関節や筋肉の炎症をまだ起こしていない」という意味です。
これは私が勝手に区別しやすいように付けた基準と名称ですが・・・。
・ホンモノ・・・肩関節周囲炎
・フェイク・・・肩関節周囲炎ではない
そもそも「フェイク」とは、フェイクファーなどのように「本物のように見える」ことですよね。
肩が痛くて、腕が思うように挙がらないと、「それって五十肩じゃない？」という話になります。
関節や筋肉に炎症を起こしている痛みと、炎症のない痛みは一般の方には区別が全くつきません。
なぜかと言いますと
「肩や腕が痛い」
「腕があまり挙がらない」
という状況はどちらも同じ症状だからです。
ですので、「五十肩になってしまって」というご相談をいただきますが、ホンモノもフェイクも問診でお話を伺って、痛い仕草を見せていただいただけでは、施術家にも問診の時点では区別がつきません。
かなり悪化しているホンモノはすぐにわかりますが。
＜当院のフェイク五十肩の施術方法＞
当院のホンモノ五十肩とフェイク五十肩の施術方法は、ベースは同じです。
肩の可動域に影響のある筋肉をほぐし、関節の可動域を広げる施術です。
ただし、フェイクの場合は、筋肉のこりや張りが、原因の100％です。
そのため、肩、腕、肩甲骨周辺をほぐし、筋肉の血流を良くし柔らかくなれば、自然と関節も動きやすくなり、痛みは消えます。
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３年ぶりに来院されたＫ様（40代男性）。
左の肩と上腕が１週間前からだんだん痛くなり、外側に70度くらいしか挙げられなくなりました。
この角度まで挙げると、上腕にビリビリと強いしびれが出ます。
着替えをするのも痛く、左を下に寝ることもできない状態でした。
Ｋ様はホテルの料理人のため、大きくて重いフライパンに多くの食材が入るとかなりの重量になるそうです。
「このままだと左腕が持ちこたえられないかも・・・」
と仕事を休むか迷われていました。
痛みだけではなく、強いしびれもあるので、慎重に施術を進めていく必要があります。
３年ぶりで久々にＫ様の施術に入りましたが、想像通りの筋肉の張り方でした。
肩関節や肘、肩甲骨の可動も悪く、肩に負担がかからないよう優先順位を考えて順に丁寧にほぐしていきました。
うつ伏せで全身ほぐした後、横向きになっていただき、肩周辺を緩めてだいぶ動きが良くなってきました。
「Ｋさん、これで腕の動きいかがですか？」
と実際に動かしていただくと、
「あっ！全然痛くない。普通にあがります」
と腕を耳に付けるほどになりました。
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今回のフェイクの場合は、１回で痛みをゼロにし、可動域も100％回復できました。
フェイクの場合はこういうことがよくあります。
もちろん、このまま完全にＯＫかどうかは、生活の中での負担や運動の有無など多少条件はつきます。
それは次回の施術時にどの程度戻っているかで目途ははある程度見えてきます。
「肩が痛くて腕が挙がらない」
「五十肩になった」
という患者様は、時折お見えになられますが、ホンモノかフェイクにより回復スピードは全然違います。
ホンモノの五十肩ですと、炎症が現在も起きている場合、今は炎症がなくフローズンショルダーの場合、可動域と痛みの程度、これらにより施術方法を変えていく必要があります。
関節の可動域も筋肉もどちらもしっかり時間をかける必要もあります。
その場合、施術のビフォーアフターで劇的に改善することは少なく、ある程度時間をかけて少しずつ改善しております。
＜五十肩はどこに行けばいいの？＞
「この肩の痛みは、どこ行ったら治るのか分からない」
こういうお話はよく耳にします。
個人的なオススメは置いといて、客観的に見ても、整体、鍼、カイロ、マッサージ、接骨院、整形外科・・・など選択肢は様々ですよね。
どれが正しいかは、結果が全てだと思います。
当院のような整体院に行かれる方も一定数おられます。
病院に行く方も一定数おられます。
きっとネットで調べられたり、家族や友人のご意見を聞いたりされて、選択されていると思います。
しかし残念ながら「肩が痛くて腕があがらない」という状況を、すべて「ホンモノ」と判断してしまうケースもよくあるようですが、そうなると良くなるものも良くなりません。
そういう患者様が、当院に毎年何名かご利用になられます。
他院で結果がでず、当院に白羽の矢が当たったからには、必ず結果を出して喜んでいただこうと思います。
そのためには、フェイクかホンモノかをしっかり見極めること。
そして、状態に合わせて的確な施術をすることが「最善を尽くす」「改善への最短距離」だと考えております。
施術後に「ここなら良くなりそうだ」と期待していただける施術を心がけております。
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