膝痛伸びない

ご出産後、ご利用いただいているM様(30代女性)は双子のお子さんの子育て中です。

日に日に大きくなる2人の子育てによる疲労で、体のあちこちに負担が重なり連鎖し、来院されるたび疲労困憊です。お1人だって大変なのに2人同時です。初めは寝不足が疲労を助長させている印象でしたが、お子さんが重くなるにつれ、筋肉疲労が顕著になってきました。肩こり、肩甲骨の間の背中の痛み、腰痛、ひざと股関節など全身のケアが欠かせません。

左膝は、曲がってまっすぐ伸び切らない状態(屈曲変位)でした。この状態のままですと、歩く姿勢や立つ姿勢が悪くなるだけではなく、膝の軟骨もすり減りやすくなります。

試していただくと分かるのですが、真っすぐ立った状態で膝だけ軽く曲げてみます。すると腰を少し曲げないとバランス保ちにくくなるのが分かります。膝だけ曲げて上半身真っすぐは力学的に無理があるのですね。無意識に少し腰が曲がるようになり、その姿勢がラクと感じます。

ですが、腰を曲げている状態はやがて腰痛に直結します。人によっては股関節の痛みとして出る方、顔は前に向かないと歩きにくいので首の痛みになる方、様々です。膝が少し曲がっただけで、不調があちこち広範囲に波及する可能性があるのです。

<膝が曲がっているかセルフチェック法>

仰向けに寝るとすぐに分かります。膝の裏が床にピッタリくっついているか、間にスマートフォンを入れても膝裏がスカスカするのか、どちらでしょうか。程度は人それぞれですが、ご家族の方に手のひらを膝裏に入れてもらっても簡単に調べられます。

 

さてその後、日々の子育てのご負担は変わらずの中、膝がよくなってきました。しかし今度は夜に股関節の激痛が発生。歩けないほどになったものの一晩寝たらとりあえず朝は大丈夫になっていたそうです。

女性の強い股関節痛はよくあります。普通、股関節痛の痛みは蓄積した疲労から起きることが多く、どんどん悪化していき歩行がかなりきつくなる方が多いです。M様は日々のケアも功を奏したのか寝たらなんと回復!ただ強い痛みの後です。このまま放っておくわけにはいきません。筋肉の張りまで消えているのは考えにくいのです。念のため、股関節をゆっくり動かしながら痛みの原因を見つけ施術したところ、施術後、もも上げがとても軽くなり「すごく楽!」と喜んでいただけました。

現在、当院には子育て中のお母さまが数人ご利用されています。皆さま口を揃えておっしゃるのは、当院への活き帰りと施術中の時間は、解放されてリラックスできる貴重な時間なのだそうです。そうですよね。子育ては楽しいですけど、一人でゆっくり癒される時間も必要です。

M様のように子育て環境により、正しい姿勢が良いことは分かっていても、いつも意識ばかりしていられないことも多々あることと思います。子育てに限らずとにかく疲労はため込まないことがとても大事です。とかく子育て中は自分のことよりお子さん優先になりがちですよね。「頑張っている自分にご褒美」と考えておられる方もいます。自分自身を癒し短くてもしっかり睡眠をとることで、自律神経のバランスも安定しやすくなります。

どうぞ気軽にご利用ください。