<肩こり腰痛の新聞記事>

腰痛や肩こりが原因で、仕事の業務効率が下がったり、体を動かさなくなって、色々な病気のリスクが高まるという試算が東京大学と日本臓器製薬が発表しました。その経済損失は、肩こり腰痛、各3兆円だそうです(10月11日朝日新聞朝刊に掲載)。

当院でも昔からこういうケースは、とても多いです。

記事にもあるように、ぎっくり腰によりお仕事を休まざるを得ないケースは分かりやすい例ですが、お仕事を休まなくても「隠れ不調」が実はたくさんあります。

<隠れ不調って何?>

それは「痛みは基本自己申告」だからです。言わなければ誰も痛いことを知らないという意味です。

ぎっくり腰は、客観的に見ればわかるくらい隠し切れないものです。

それこそ「すみません。腰やばいので、今日はもう帰らせてもらいます」と言っても、誰も文句を言わないですよね。言えないのが正しいかもしれません。

しかし、隠し通せない痛みは少数派です。肩こりや腰痛を同僚や部下や上司に隠し、我慢して仕事している方が多いのではないでしょうか。

そういう状態の方は、体にも必要以上に力が入り、余計疲れやすくなってしまいます。

<肩こりや腰痛を我慢しすぎると>

記事には「8割の人が一生に一度は腰痛になる」とあります。

「コリや痛みがあるのは当たり前。誰にでもあるものだから、そんなことでは休めない。」ですよね。

しかし、頭痛は思考を停滞させ、良いアイデアが出ないかもしれません。

ひどい肩こりや腰痛は、デスクワークや営業の姿勢を維持するのが苦痛になります。

集中力が低下するだけではなく、イライラしたり、表情が曇り機嫌悪そうに見えたり、社内の雰囲気も悪くなってしまうこともあるかもしれません。

<集中力が分岐点>

これは家事でも全く同じことが言えます。

家族の雰囲気が悪くなったり、子供に必要以上にきつくしかって後で後悔したり・・・・。いろいろなケースがあると思います。

私が当院でよく、つらさの程度を伺うときに、お仕事への集中力への影響をよく伺います。

不快な症状<仕事の集中力

不快な症状>仕事の集中力 

どちらが上回るかは業務効率に一番影響するところです。

時には、我慢しすぎて、ご自身で限界を感じられ、やっと初めて来院される方もいます。

もう倒れこむようにベッドでうつぶせになられる印象です。ご症状もお体の状態も「よくこんなおつらい状態で我慢されてましたね・・・」とどなたも感じます。

その反面、施術後に力が抜けて、笑顔でホッとされた表情をされるのが、私の喜びでもあります。

<施術家の本音>

しかし、施術家の本音としては、そうなる以前にケアしておけば、自律神経もバランスを保て、お仕事の集中力も発揮できるのにと思うのです。