暖かくなり、草むしりをする方が増えていますが、それに伴い草むしり腰痛も増えています。しかも女性ばかり。

3月~4月は暖かく、蚊もいなく、雑草も小さく根も浅いため、草むしりには適した時期です。私は最近さぼってばかりですが、妻がキレイにしてくれて感謝です。

さて。下の2つの写真で腰痛が起きやすいのはどちらか分かりますか?

答えはカンタンですね。上(ベージュの帽子)はめちゃくちゃ腰痛になりやすい姿勢です。下(青い帽子)は腰痛になりにくい姿勢。この模型のように腰椎のS字カーブは前カーブ(前弯)でそれに合わせて腰の筋肉がついています。

上の姿勢は、そのカーブを反対にぐいーっと曲げて、じっとしている状態です。そのため腰の筋肉が引き伸ばされたままなので、血流が悪化し、過緊張してしまいます。

すると、いざ立ち上がろうすると、腰が固まり痛くて真っすぐ伸ばせなくことが多々あります。腰を丸めたまま「いてててて」と痛そうにしている腰痛はほとんどがこういう機序で発症します。

専門的には、「腰椎の屈曲変位による伸展障害」という感じです。長時間腰が丸まった状態でいるとき、例えば、ソファで座る、車の運転、あぐら、デスクワークなどですね。ふいにまっすぐ戻すときにぎっくり腰になってしまう方もいます。

Y様(50代)、H様(60代)、S様(40代)は皆さま女性の方ですが、庭の草むしりを買ってでてえらいです!皆さまお話を伺うと、上の写真のように膝をつかずにしゃがんで作業をされておられたそうです。

草むしり腰痛は、施術家から見るととても分かりやすいです。なぜなら、腰椎の前弯カーブと柔軟性が明らかになくなってガチガチになっているからです。ただ、今回どなたも一時的に腰が悪くなっていただけですので、背中~腰の筋肉を深部までじっくりほぐしたら、腰椎のカーブと柔軟性はすぐに完全回復されました。

一定時間以上、しゃがんで草むしりや掃除などされる場合は、必ず膝をついて行ってください。