脊柱管狭窄症足の痛み

K様(70代男性)は、ご自宅から駅まで歩くとき、毎回途中で腰や太ももの裏が痛くなるので、座って休憩しないといけない状況が何年も続いてしまっていました。

病院では「脊柱管狭窄症」と診断されましたが、手術する気にもなれず薬も飲みたくない。半ば諦めて、「だんだん歩けなくなったらどうしよう」という不安の中、奥様より当院を勧めていただき来院されました。

確かに痛み方は脊柱管狭窄症の特徴にピッタリでしたが、細かくお話を伺うと他の可能性も否定できず。【脊柱管狭窄症70%・筋肉性の痛み30%】で、K様には色々な可能性を考慮しながら施術を進めていくのが望ましいことをご理解していただきました。

<< 施術・施術後 >>

実際施術に入ってお体を拝見させていただくと、「筋肉の張りが強いところ」と「痛いところ」が完全一致していることが判明。また、筋肉の張りに伴い膝の関節の動きが悪く、この時点で【脊柱管狭窄症30%・筋肉の張りからくる痛み70%】と大きく印象は変化しました。

筋肉の張りが痛みの原因になっているケースでは、関連筋肉をしっかりほぐし緩めれば痛みはかなり緩和されるはずですが、痛みが10年ほどあり、張り方が異常に強いことや腰の状態もあり、施術後は「少し楽になったかな」程度で終わりました。

2回目来院されたとき「整体の帰り道は少し楽だったけど、翌日以降また痛かった」とのこと。

一見、効果は少なく期待が薄いように見えますが、実はそうではありません。施術直後に少しでも反応があるかないかは実はとても大きな違いで、K様の場合、改善する可能性がかなり高い可能性があります。

脊柱管狭窄症からの痛みの可能性は残しつつ、他に考えられる原因をすべて取り除く施術を続けて1ヶ月近く経過したころでした。

「少し痛かったけど、駅まで休まず歩けた」と嬉しそうにご報告くださいました。

ちなみにK様はこれまでは数年間、自宅から駅まで1度必ず休憩し、買物済むとバスで帰宅がルーティンでしたが、10年ぶりに自宅と駅の往復を徒歩のみ休憩なくできたのです。

K様に「先生のこと信じて良かった」と言ってくださいました。私も大変嬉しいです。その後さらに行動範囲が広まったりだいぶ自信を回復されたようです。

痛みの箇所が変わったり、痛みもなかなかゼロのままというわけにはいきませんが、現在はもっと改善できるような施術をしています。「だんだん歩けなくなるかも」という不安や心配が解消されたお気持ちの変化が何よりも大きいとK様も実感されています。

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~ 痛みがなかなか良くならない方・病院で治らないと言われた方へ ~

「もう治らないですね」「年なので諦めてください」そう言われると誰だってがっかりしますし、落ち込んでしまうものです。

今回のように、脊柱管狭窄症と診断された場合、背骨の中の話ですので、本来、整体でどうこうなるものではありません。そういう場合、腰の負担を減らす施術を行い症状を緩和させるのですが、診断内容がそうであっても、必ずしもそれが症状の原因とも限りません。

なぜかと申しますと、痛いからレントゲンを撮られますが、そこで問題を指摘されても、その問題自体は5年前や10年前の頃から同じだった可能性もあります。すると、今起きている痛みはその問題とは別の原因の可能性は否定できないのです。もちろん全く無視はできませんが。

変形性膝関節症、変形性脊椎症、ヘルニアなど、脊柱管狭窄症に関わらず、症状が大きく改善される症例を山ほど見てきています。

もちろん、全部が全部上手くいくものでもありませんが、「これもう治らないのかな」とお困りの方はぜひ一度ご相談くださいね。