【この記事の目次】

1.家族へ整体やマッサージをしてあげたい方へ

2.すぐに疲れてしまう

3.7つの肩こり整体マニュアル

4.痛みやしびれなど症状がしっかりある場合

5.家族や大切な人を癒す

肩もみ、肩のマッサージのやり方

<家族へ整体やマッサージしてあげたい方へ>

ご自宅や会社などで、どなたかの肩こりを効果的にほぐすコツをお伝えします。

ご両親やパートナーの方、会社の方、美容師さん、介護士さんなど、様々なシーンで使えると思います。

昨年、「家族整体」のセミナーを3回行いました。

このセミナーは、ご家族など大切な方のお体をほぐすマニュアルをお教えするセミナーで、2人1組で行いました。

また、施術の際にも、患者様に「ほぐし方」のやり方についての話題になることもあります。

「夫の体をマッサージするんですけど、先生みたいに上手くできない」

「母をマッサージしてあげるんですが、すぐに疲れてしまう」などです。

ご家族が明らかに痛みなどの症状がある状態ですと、ご紹介で来院されることも時折ありますが、リラックス程度の目的の場合は、少しコツをお教えしています。

今回は、その内容をまとめたものです。

直接、指導させていただくのではないので、文章でどこまでお伝えできるかですが、できるだけ分かりやすくお伝えいたします。

これまで自己流でやられていた方は、さらにご参考になればと思います。

ご興味ある方はぜひトライされてみてください。

<すぐに疲れてしまう>

「すぐに疲れてしまう」

そういう声も聞きます。

一般の方はどうしても腕力や指の力だけに頼りがちですので、仕方がないことでもあります。

以前、私が通っていた美容室でアシスタントの女性から、「千田さんって整体されているんですよね。私のマッサージ見てもらえますか?」とお願いされたことがあります。

かなり力もあり慣れていて上手な方でしたので、そのストイックな姿に感動した記憶があります。

いくつかポイントをお伝えしたら、すぐに上達されていました。

少ない力で省エネで効果的な方法を上達したら、以前より喜んでもらえて、自分も疲れないですよね。

腕や指の力もある程度は必要ですが、家族整体でリラックス目的でしたら、体重をうまく使うことで、女性の方でも割と効果的にマッサージすることができます。

<肩こり整体マニュアル>

「ほぐすポイントがわからない」というお声もありますが、これに関してはさすがにここでご説明しますと大変なボリュームになるので、控えます。

・コリのような塊があるところ。

・実際にコリの症状があるところ。

・押されて気持ちいいところ。

これらを受け手の方に聞きながらほぐすのが、初心者にはいいと思います。

ただ、そこだけ狙い撃ちよりも、そこプラス肩なら、首、肩甲骨周り、背中、上腕などその周辺もセットでやってあげる方がオススメです。

以下、ポイントを7つにまとめました。

 ①両手で行わず片手で行う

上の画像のような「両手パターン」と「片手パターン」では、力の入れやすさは倍違います。

「右の肩こりをほぐしてあげたい」時は、右手だけで行い、左手は相手の体を支えてください。

ウォーミングアップみたいに最初にリラックスしてもらうのに、両手で肩まわりをマッサージするのはいいですね。

 ②相手の体を前後に揺らさない

相手の後ろ側からマッサージするのですが、基本、筋肉に対して垂直方向に押してあげると、効率的にほぐすことができます。

例えば、肩のてっぺんなら真上からという感じです。

少し背中側をほぐす場合は、垂直方向で押すと、相手の体を前に押すような形になります。

すると、相手の体がゆらゆら押すごとに前後に揺れてしまいがちです。

そうすると、相手の体が前に動いた分の力は無駄押しになります。

あなたが10の力で押した場合に、相手の体が前後に動いてしまう場合、筋肉のコリをほぐす力は5とか6程度で、残りは揺らす方へ逃げてしまいます。

10のパワーで押しているのに、相手は5しか感じていないで物足りない。

不必要に疲れてしまいますので、自分の体を近づけて相手の体を固定してあげるといいです。

 ③脇をしめる

腕や指の力も必要ですが、腕のいいと言われる施術家は体重をうまく利用しています。

相手が座っている場合、体重をかけにくいですよね。

そういう場合は体幹を使います。脇が大きく空いた状態ですと、腕力に頼ることになり、すぐに疲れてしまいますし、力も入れづらくなります。

多少空いた方がやりやすい場合もあるので、空けてもこぶし一つまでにして、なるべく脇をしめることを意識してください。

 ④有利な体勢になる

自分が疲れないような姿勢を続けながらマッサージすることが大切です。

右利きの方で、左の背中をほぐすなら、相手の左斜め後ろに立ち、なるべく体を相手に近づけてほぐすと楽に行えます。

ずっと相手の真後ろにいると、ほぐしやすいポイントもあれば、ほぐしにくいポイントも出てきます。

すっと真後ろでじっとして行うと、頑張った割に喜んでくれないかもしれません。

相手の真後ろ、斜め後ろ、真横など力を入れやすい体勢で行います。

 ⑤相手の感想を聞きながら行う

効くポイント(ツボとかトリガーポイント)が分からないという方が多いと思います。

「とりあえずマッサージしてくれるだけで嬉しい」

という場合はいいですが、されていると「あーそこじゃないんだよね」とか「あ!今のところもっと」と要望やリクエストがでてくるものです。

完全お任せパターンで自分が早く疲れてしまう方は、少し聞きながら行うと良いです。

痛がる場合は、ただ痛いだけであれば、それは緩めてあげましょう。

「イタ気持ちいい」

「押されると響く感じがする」

が理想的で一番効果が高いのですが、痛いだけは逆効果になる可能性があるのでご注意くださいね。

 ⑥押す強さやスピード

整体やマッサージは圧がちょうど良くても、雑に扱われると気持ちよさは半減します。

雑か丁寧かの差を一つあげるとすると、スピードです。

基本、「押す」と「引く(離す)」の繰り返しで行いますが、どちらも意識的にゆっくりしてあげるくらいが丁度いいです。

テンポも多少必要なときもあるのですが、ここぞというポイントはぜひゆっくりじんわりと。

指、手のひら、強さやスピードを決めていく。

 ⑦適度な時間で切り上げる

適度な時間というのは、一か所を長い時間集中攻撃しないようにという意味です。

これは揉み返しという毛細血管の内出血をふせぐためです。

右肩だけでしたら10分くらいで抑えるくらいが良いと思います。

<痛みやしびれなど症状がしっかりある場合>

コリや疲れやだるさを超えた自覚症状がハッキリある場合は、原因が単なる筋疲労ではない場合もございます。

そういう場合は、軽くなら大丈夫だと思いますが、やはりプロの方に任せるのが良いと思います。

以前、当院に通われている女性の方が、よくお母さんのマッサージを日課にされておられました。

ところが、それとは別の原因で、お母さんは肩や背中の痛みがでてしまったそうです。

「自分では今回は難しいかも」と思われ、当院に来院された際、お母さんへのプレゼントに回数券を購入されました。(現在、回数券は販売しておりません)

実際、本当に強い不調でしたので、娘さんのご判断は正解でした。

<家族や大切な人をほぐすメリット>

家族や大切な人に整体やマッサージする利点て何でしょうか。

一生懸命、慣れないけど頑張ってやった手技で相手の体が少しでもほぐれて、喜んでくれるというのが一番の利点に一見思えます。

実際してみると分かりますが、相手の方にごく近い存在の方が、体に触れてお互いの体温や温もりを感じながら、癒せるのは「受け手」も「やり手」も心がほっこり温まるものです。

それは、プロの施術家でも立ち入れない領域です。

私も15年くらい、母を月1回実家の施術ベッドで整体していますが、何気ない会話や相談事やグチやら話せるとても貴重な時間です。

もちろん「ありがとう。楽になったよ」と言ってもらえるのも嬉しいです。

親孝行のつもりで続けていますが、こちらもちゃっかり癒されているんですよね。

なので、自分が癒されたい方が行うのもいいかもしれません。

ぜひ、家族整体トライされてみてくださいね。

 

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※今回の整体、マッサージのやり方は、あくまでも慰安やリラックス目的のものとして、その初歩的なコツをお伝えしたものです。

このマニュアルによる体調の様々な変化に、当院は責任は持てませんので予めご了承ください。