よく聞かれるご質問です。これはゴルフやテニスやマラソンなどスポーツに限らず、ヨガやジムや旅行や山登りなど、普段より体を多く強く動かす機会がある時にいただくご質問でもあります。

「週末ゴルフあるんだけどその前に来た方がいい?」

「マラソンで痛くなりそうだから後の方が受けたい気もする」

「旅行があるんだけど、前と後どっちに受けた方がいいのかしら」

ベストは「前」と「後」両方なのは言うまでもありませんが、どちらかだけ選ぶなら?答えは「痛みがある状態で本番を行うかどうか」を判断基準とするとダメージは小さく済みます。

なぜなら、そもそも痛みというのは、体がピンチや危険に冒されている状況を脳に信号を送り、脳がそれを受け取っている状態ですよね。肩こりや腰痛など、体の痛みが身近な存在の方も少なくないですが、本来は危険信号を受け取っている状態です。

ですので「〇〇している時」に痛みを感じている瞬間、それは肉体にとって明らかにマイナスですので、本当はやめた方がいいわけです。疲れの延長のような「鈍痛」ではなく、「動きや姿勢でズキッなど瞬間的に強くハッキリした痛みの場合」はすぐに中止が良いです。ズキッのときは、一瞬かもしれませんが、肉体は「やばい!今のもう無理!」という状態です。

あくまでも当院データですが、しっかりケアをして痛みが起きにくい状態で本番を望むと、本番後に痛みは「でない」又は「軽く済む」ことがほとんどです。逆に痛みを抱えたまま本番に望むと悪化することが多いです。

最初の答えである「痛みがあるかないか」以外にももう一つ判断基準があります。それは、前と後で「どちらが安心か(どちらが不安か)」で決めるのも良いと思います。肩こりやお体の疲れがひどい方が旅行から戻られた直後、「お体大丈夫でしたか?」と伺うと「あ、忘れてました(笑)」というケース。こういう方の痛みの原因には精神的な要素もあるのかもしれません。

もちろん、痛みの有無も大事な要素ですが、プレー当日実力を発揮したい場合や旅行を思い切り楽しみたい方は、前に整体を受けるのが良いと思います。大事な本番を控えている方、大事な本番で悪化されたご経験がある方、ぜひご相談ください。